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クララ・シューマンを御存知ですか?
「ああ、あの有名なシューマンでしょう?」と思われた方、いいえ違うのです。あの有名なシューマンとは、19世紀の天才作曲家ローベルト・シューマン(1810-1856)の事です。
「100ドイツマルク紙幣に印刷された肖像の人物ですよ」と説明すれば、「ああ、あの女性か!」と思われる方もおられるでしょう。ドイツ在住の人々、そして世界中の金融関係の方なら顔だけは知らない人のない、あの女性です。
クララ・ヨゼフィーネ・ヴィーク(Clara Josephine Wieck 1819/9/13-1896/5/20)。19世紀最高の天才女性ピアニストである彼女は、美しくも苦難のロマンスを経て1840年9月12日にローベルト・シューマンの妻となり、終生ローベルト・シューマン、そしてヨハネス・ブラームスの音楽を支えた人物です。この事は音楽史に興味のある方なら御存知でしょう。しかし、彼女が実は極めて優れた作曲家であり、多くのピアノ曲、ピアノ協奏曲、室内楽、歌曲を残している事を知っている人、更にその曲の数々を実際に聴いたことのある人となると、殆どおられないのでは無いでしょうか?
このホームページは、個性と優しさがきらめくクララの作品達と、それを収録したCDを紹介するページです。

シューマン、ブラームスはお好きですか?
音楽はそれを聴くだけで言葉とか時代とかを超えて感動をもたらします。ですから音楽を楽しむのにその曲の背景となる作曲家のことを知る必要は必ずしもありません。しかし、作曲家が何を感じ何を表現したくてこの曲を作ったのかを知ると、また感動も新しくなります。ロマン派を代表する二人の天才、ローベルト・シューマンとヨハネス・ブラームスは私も大好きな作曲家です。このふたりの事を理解しようとすれば、クララは欠かすことの出来ない存在となります。
ローベルトとクララは夫婦なので当然ですが、音楽的にも極めて親密でした。ローベルトの曲の多くは主題や楽想をクララと分かち合っていたし、それ以前にローベルトのインスピレーションの多くがクララへの愛する想いから発せられています。ですからクララその人を理解し、ローベルトと同じ気持ちになると彼の曲がより一層身に染みて輝いてきます。
ヨハネス・ブラームスもまたクララとは音楽的に他人ではありませんでした。ローベルトの没後40年間にわたりブラームスとクララは音楽の上で並の夫婦以上の友でした(40年という期間はローベルトとクララがともに過ごせた期間26年よりも長いのです)。ブラームスはクララの存命中殆ど全ての作品をクララに見せて意見を求め、クララが納得するまで改訂した物だけを出版したことを御存知でしょうか。またブラームスは幾つかの曲でシューマン夫妻の主題を用いています(作品9が有名です)。ブラームスが好きな人もクララという音楽家を彼女の曲や伝記を通じて理解されれば、今まで以上にブラームスの曲が輝いて響くと思います。
シューマン、ブラームスを愛する人にこそ知って欲しい、クララ・ヨゼフィーネ・シューマンです。


お断り
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