ホームに戻る  所有CDリストに戻る  手前のCD解説  次のCD解説

RECITAL
Martin Foster (Vn), Eugene Plawutsky (Pf)

レーベル;sne 入手性;廃盤
CD番号;SNE-594-CD お気に入り度;★★★
録音年月日;不明((P)マークは1995年) 録音;DDD 資料的貴重度;★
収録時間;76分20秒 音質    ;★★


収録曲
  1. モーツアルト:ヴァイオリンソナタ第30盤・二長調 K306
  2. クララ・シューマン:ヴァイオリンとピアノの為の三つのロマンス・作品22
  3. ドビュッシー:ヴァイオリンソナタ
  4. リヒャルト・シュトラウス:ヴァイオリンソナタ変ホ長調・作品18


コメント

このCDは〔C〕〔P〕マークでは1995年、アマゾンのデータでは1999年1月発売になっています。その直後に廃盤になったようで、このサイト開設直後(2000年)に読者の方から情報だけは寄せられた物の、私のCD検索チェックに長年引っ掛かりませんでした。しかし再プレスになったのか、2006年頃からアマゾンにこのCDが表示されるようになり、2008年になって入手しました。2008年7月現在は廃盤の様ですが、中古ならアマゾンから入手可能な様です(この状況は時と共に変化します)。

演奏者のふたりは共に、カナダ、モントリオールのケベック音楽学院で学んでいます。ヴァイオリニストのフォスターはその後ジュリアード音楽院で学び、アメリカン弦楽四重奏団の第一ヴァイオリニストを経て、現在(1995年当時)はモントリオール大学のヴァイオリンの教授、及びグランドモントリオール・メトロポリタンオーケストラのコンサートマスターをしています。 プラウウトスキはその後トロント大学から修士号を得て、オーケストラやオペラの指揮者、室内楽奏者、ソリストとして活躍。現在はマックジル大学のピアノ、室内楽、オーケストレーションの教授をしているそうです。
このふたりはベートーベン、ブラームス、シューベルト、シューマンなどの室内楽作品を多数録音。とありますが、アマゾンをチェックする限りにおいて現在は入手が難しいようです。

二人の演奏は無難という言葉が一番最初に思い浮かびます。二人でとても楽しそうに、快活に演奏を進めて行きます。特に粗は見当たらず、それなりに個々の音符に気を配り、情感を込めて弾いていますが、ヴァイオリンやピアノの音に色気とか艶やかさが感じられないのと、ゾクゾクするような節回しやタッチという物も見受けられません。

さて、お恥ずかしながらクララの作品22を除くと、このCDに収録されている曲は何れも初めて聴く曲ばかりで、他に比較する録音も無いのでコメントし難いのですが、全体的な印象としては上に書いた通りで、個々の作曲家の作品としてそれなりに楽しめますが、大きな感動は特にありませんでした。その中でも比較的気に入った演奏はシュトラウスのソナタです。ブラームスの作品の様なロマンスと雄大さを併せ持った作品を、ニュアンスを保ちつつ元気快活に弾いているので、結構楽しめました。

クララのヴァイオリンとピアノの為の三つのロマンス・作品22ですが、第1曲はやや早めのテンポで淡々と演奏が始まります。音符に表情を付けようとしているのは分りますが、音の溜めが少なく、ちょっと事務処理の様に弾き進めて行くので、前半部分は「あっさり」とした印象が強いです。後半はニュアンスを込める度合いが高まって行きますが、クララの女心とはちょっと違うかな?という印象です。
第2曲は一般的にテンポを上げて弾かれる事が多いのですが、この二人の演奏は逆に遅めに弾かれます。逆に言えば第1曲と第2曲の変化が少なめで、第2曲だけを聴いていると悪くは無いのですが、曲全体の印象としては再度「あっさり」という言葉がよぎります。
第3曲は他の奏者と比較するとやはりゆったりとしたテンポで演奏されて、三つの曲のテンポの変化を小さめにしています。ただ、比較論では第3曲がもっともニュアンスに飛んだ弓運びをしていて、楽しめました。

曲によって録音の印象が異りますが、最も悪い録音状態なのが残念ながらクララの作品22で、音はあまりクリアではなく、加えて強奏部でレベルオーバーしたかの様なノイズが入ります。また奏者の身体か何かの動きに伴う雑音もあります。他の曲ではこのようなノイズは少ないですが、あまりクリアとは言えない録音である事には変わりありません。



ホームに戻る  所有CDリストに戻る  手前のCD解説  次のCD解説